タイの思い出パート2


公約どおりムエタイジムに練習いってきたよ
けっこう有名なところで日本の新聞でも取り上げられてたりして
サイトも日本語
そのせいか日本から武者修行にきてる人が多かったよ
ジムに着くなりムエタイトランクスに着替えて練習開始
とりあえず縄跳びを命じられる
この縄が重くてさー手首と腕にモロにくるの
野外(37℃)ってこともありすぐに滝の様な汗がダラダラと
そして気がつけば手にバンテージ(包帯みたいなやつね)を巻かれグローブ装着
生まれて始めての体験だったので
それだけで興奮してきたよ(汗がしみこんでてハンパなく臭かったけど)
サンドバックをバスバス殴って蹴ってるうちに気分がノッてきたよ
気分は最近観たばっかの映画「ミリオンダラーベイビー」って感じでさ
そんなこんなのうちにタイ人のトレーナーから「リングに上がれ」との指令
正しいパンチやキックのフォームも習ってないのにさ・・・
どうやら「習うより慣れろ」の指導方針のようで
パンチ、ミドルキック、ひざ蹴り、前蹴り、ガード、スウェーなどを実践練習
3分1ラウンド×3
2ラウンドあたりでフラフラしてきた
朝から何も食べてなかったうえに猛暑でさ
テレビとかでみる巨漢格闘技選手ってすぐスタミナ切れして何にもできないってのよくあるじゃん
まさにアレ状態だったよ
立ってるのがやっとで
日本で週3でジム通ってるし体力的には大丈夫だと思ってたけど甘かったよ
そんなグロッキー状態の自分にタイ人トレーナーは平気でボディーブロー打ち込んでくるし
ムカついたぜ
正直、「思いつきでこんなとこ来るんじゃなかった」とベソかいたよ
完全に戦意喪失
試合途中で泣きモードになるボブ・サップの気持がよーくわかったよ
なんとか3ラウンド切り抜けたと思ったら休むヒマもなく日本人練習生とスパーリングやらされることに
話をきけば彼らは日本のキックボクシングジムに所属しててタイに出稽古にきてるのね
そんなのスパリーングさせられるのかよ・・・って感じ
素人の自分に平気でハイキックとかぶち込んでくるからたまったもんじゃないよ
やられてばっかも悔しいのでお返しに前蹴りを腹にお見舞いしてやったけどね
まあある程度というかおもいっきり手加減してくれてるんだろうけど
中には目が超マジでシャレになんないのもいたなあ
「観光客がお遊びでムエタイやるんじゃねーよ!」って感じかね?
まあ自分も逆の立場だったらそう思うんだろけど
最後にみんなでサンドバックに連続キックの練習したんだけど
普段左足できっくなんてすることない自分は豪快に後ろにスッコロンでさ
誰もクスっとすら笑わないの
それが逆に恥ずかしくてさ
情けないったらありゃしないよ
二時間のトレーニングが終わる頃にはヒザ、足の甲に真っ赤なアザが
痛い目見たけどいい経験になったよ